Wi-Fiが届きにくい部屋では、PLCアダプターが候補になることがあります。PLCは、親機から離れた部屋まで電気配線を使ってネットワークをつなぐ機器です。ただし、同じ電気回路で使えること、建物で使う許可があることなどが必要です。条件が分からないまま買うのは避けましょう。
先に、困っている場所と接続先を確認する
Wi-Fiが弱い場所だけで困るのか、ルーターの近くでも遅いのかを分けてください。複数の端末で同じ症状が出る、時間帯によって変わる場合は、電波の届く範囲以外が原因かもしれません。PLCを追加しても解決するとは限りません。
賃貸の共用ネットワークや備え付け機器を使っている場合は、管理会社やネット窓口へ次を確認します。
- PLCアダプターを個人で接続してよいか
- ルーターへ有線接続してよいか。設定変更が必要か
- 使えるコンセントや部屋、接続台数に決まりがあるか
- 不具合時の相談先と、建物側のサポート範囲
共用機器の管理画面を開いたり、配線を抜いたり、設定を変更したりしないでください。許可や接続方法が分からない場合は、購入と接続を保留します。
コンセントの回路が同じか確認する
PLCは、2台のアダプターを電気配線でつなぐ方式です。TP-Linkの設定ガイドでは、親機側をルーターのLAN端子につなぎ、もう1台を同じ電気回路にあるコンセントへ差す手順を案内しています。部屋が同じ建物内でも、コンセントが別の回路ならつながるとは限りません。
どのコンセントが同じ回路かは、この資料だけでは判断できません。管理会社や建物のネット窓口に確認し、分からない場合はPLCを使えると決めつけず、別の方法を相談してください。
電源タップを使わず、壁のコンセントを使えるか
TP-Linkのガイドは、PLC機器を電源タップではなく壁のコンセントへ直接差すよう案内しています。壁のコンセントがふさがっている、家具の裏で抜き差しできない、建物の共用設備を使う必要がある場合は、無理に設置しないでください。設置場所や利用許可を先に確認します。
規格と速度が必要な用途に合うか
PLC機器は、対応する通信規格やLAN端子の仕様を型番ごとに確認します。異なる規格の機器が互換とは限りません。TP-Linkのガイドでも、G.hn方式とHomePlug AV/AV2方式の機器は互換性がないと説明しています。すでに使う機器がある場合は、両方の正確な型番と規格を照合してください。
製品例の「TP-Link TL-WPA4220 KIT」は、親機と子機の2台を含むキットです。メーカーの製品ページではHomePlug AV方式、2.4GHz Wi-Fi、理論上の最大300Mbps、10/100MbpsのLAN端子を案内しています。これらは実際の通信速度を示すものではありません。電気配線の状態や干渉で速度が変わるため、実測値や安定した通信を保証できません。1Gbpsの有線接続が必要な人や、5GHz Wi-Fiが必要な人には、この仕様は合いません。
必要な規格・端子・速度を確認でき、同一回路と設置許可も確認できた場合にだけ、TP-Link TL-WPA4220 KITの商品ページで型番と販売条件を確認できます。これは型番確認用の販売ページです。価格・在庫・返品条件は購入時に販売店で確認してください。
条件が不明なら、買わずに相談する
次のどれかが分からない場合は、PLCアダプターを買う前に管理会社やネット窓口へ相談しましょう。
- 2つのコンセントが同じ電気回路か
- 建物で個人のPLC機器を使えるか
- 必要な通信規格・LAN端子・Wi-Fi帯域に合う機種か
- 壁のコンセントへ直接差せる設置場所があるか
回路や許可を確認できないなら、購入を保留してください。配線の変更や共用設備の操作は行わず、建物側に利用できる別の接続方法を尋ねます。
備え付けのネット機器や設定範囲は「賃貸で備え付けルーターを使う前に確認すること」、電波の届く範囲を広げる機器との違いは「賃貸のWi-Fiに中継機を買い足す前に確認すること」も参考になります。どの記事も、個別物件の回路・許可・接続を保証するものではありません。